粒高(一枚ラバー)
相手のドライブを低く抑えることができ、ボールの逆回転効果も抜群!
カットもしやすいですよ!!
元世界チャンピオン(Deng Yaping)使用ラバー
スピード:11 スピン:8 コントロール:11
注意: 接着シートは、別にお買い求め下さい。
(T・Tさんのレビュー)
レビューの環境
卓球歴 25年
使用ラケット
・ファインタッチ(廃盤)
・地球4(銀河)
・インナーフォース T5000(バタフライ)
0. はじめに
ラバー単体19g
守備用ラケットに貼ってカット後重量 10g
攻撃用ラケットだと 9g
中国製粒高なので、388D−1同様にペラペラです。
粒表面にギザギザ加工がなく、粒は若干大きい感じ。
最初、横目なので、守備用ラバーと考え、カット用ラケットに貼ったのですが・・・。
カット用としては、私に合わず。
すぐに、攻撃用ラケットに貼り替えし、攻撃用ラバーとして、試打開始。
1.ざっくりレビュー
カットは出来なくもありませんが、守備的な切れ味・変化ともに少なく単調な球質で、カット用としては、評価できない感じ。
そこで、頭を切り替え、変化攻撃用として試打ちしたところ、かなりいけそうなラバーです。日本製の攻撃粒と違って、粒自体が弾む感じで、変化+スピードで相手を撹乱するような、いやらしさのある攻撃粒OXラバーです。
日本製攻撃粒にはない、変化とスピード攻撃を両立している感があります。
2.守備技術
(1)ツッツキ
最初は思ったより弾む感じがあり、少し回転の影響を受けやすい感じがありますので慣れが必要ではありますが、粒を倒すような感覚で「ツン」と押すような感覚を掴めば、安定した変化ツッツキができます。粒ツッツキなので切れ味はあまり求めませんが、スピードをコントロールできれば、十分攻撃的な変化ツッツキになります。
グラスDテックスのOXよりは、遥かに扱いやすいと思います。変化自体はグラスDよりは少ない気がしますが、適度なスピードがプラスされる感があり、単純ミスが少ないので、戦術的得点につながる比率を考えるとそれほど大きな差はないと思います。
(2)レシーブ・ブロック
相手回転の影響は若干受けやすいのですが、慣れれば扱いやすい部類だと思います。
レシーブでは、低弾性粒高とは異なり、適度な弾みを活かしながら相手回転を利用した相手にとっては想定外の返球がしやすいと感じます。粒高ラバーの弱点でも あるナックルサービスに対しても、勢いを殺すような、引く・落とす技術のある方なら自在に対応できますし、弾みを活かしたスピード返球も可能。レシーブから攻撃の起点が創り易いと思います。
ブロックも弾みがある割には、止めやすく、引く・落とすブロックは良く切れます。流しブロックも良く揺れて沈みます。
強打に対して、コースをついたり、短く止めたり、自在性を感じます。守備的な得点力は高いと思います。
3.攻撃技術(プッシュ系・強打系)
弾みが適度なので確実に攻撃がやりやすい。一枚ラバーなのにスピードや威力が出せる感じです。変化で得点するよりは、スピードナックルから繋いでの戦術的得点が得意な印象です。
低いボールに対しては、プッシュ・強打共に、ネットを越えさえすれば相手コートに沈むように快速ナックルボールが入る感じです。
浮いたボールは、スピードナックルの決定球になります。
攻撃力は十分にあります。
4.お奨めしたい選手
異質型の攻撃選手にお奨め。
フォア・バックいずれにしても、裏・粒の組み合わせで、ナックルと回転の差で相手を撹乱させ、自分のペースに持ち込むような、「個性的いやがらせプレー」を目指す方に。
粒1枚なので重量も軽く、裏面に重い裏ソフトを貼る選手でも余裕の重量でしょう。
攻撃用ラケットでもある程度弾むものに合うと思います。特殊素材も面白いと思います。(変化とスピードの格差が大きくて・・・。可能性を感じます。)
5.総評
攻撃用中国製粒高1枚ラバーのは初めて使用しましたが、日本製攻撃粒高ラバーとは明らかに違う特徴がありました。
攻撃的要素を保つために、変化を若干少なくしていながら、スピードを確保している点です。変化がまったく無いわけではありません。スピードと変化をバランスよく両立し、効果的に変化+快速攻撃で得点を創るような感覚があります。
変化重視の選手ではなく、最終的にはスピード攻撃で仕留めたい選手向けだと思います。
中国製粒は今回で2種類目の使用ですが・・・。
今回もラバーのカットに雑な感じがありました。
見た目の品質はちょっと残念でした。でも、ラバー性能は間違いありません。
感覚的に、ぺらぺらの中国製粒高1枚ラバーにも慣れて来ましたが、同じ「中国ぺらぺらラバー」でも性能がまったく違うことに驚きました。中国製粒高の奥深さにまたまた興味が湧いてきました。